株式会社 ソクラー・テクノス  

日本あん摩マッサージ指圧研究会概要

 
緒言
 
「あん摩マッサージ指圧学」の萌芽を目指して
 
長谷川尚哉
 
日本あん摩マッサージ指圧研究会発起人
  はじめに
 

 あん摩マッサージ指圧免許を取得し、10年目に入りました。無謀にも免許取得後わずか6ヶ月で自らの治療院を開院し、また母校にて実技授業の助手、非常勤講師を務めさせて頂くという幸運に恵まれ、無事に現在に至りましたが、あん摩マッサージ指圧の技術を極める事は並大抵な努力ではなし得ないと感じます。しかし、老指導者、老施術者の技術情報は施術者が亡くなると無に帰してしまうはかないものでもあると感じます。技術の指導を受け、切磋琢磨し、地域住民から認められても数十年で引退の憂き目に遭う先輩、後輩が大勢います。そして技術以外の様々な要因で経営的に成り立たないという人々もいるのです。我々にとって免許は免罪符というわけではなく、地域住民の健康の保持増進へ提供出来うる確かな技術を会得することは非常に重要であると感じるのです。そのため、この技術の分析的手法を検討することは私にとって夢でもあり、技術向上のための渇望でもありました。患者からの情報を得て、技術の高い施術者を訪ね、体験し、まさに「背中を目や耳にし」どのような技術を駆使して施術を行っているのか?と考えるとき、その施術の分析的手法と施術の技術を伝えるベーシックなフォーマットを作り出すことに魅力を感じることとなりました。幸い、昨年その基本となる方法を開発し、いよいよその方法論を発表することが出来る状況になりました。

 「あん摩マッサージ指圧研究会」なる会を妻と共に立ち上げ、汎用の面圧センサ、コンピュータを用いて施術の情報を取得、比較検討することはとても楽しい作業でした。また発見することも多く、「あん摩マッサージ指圧」という技術でもあり、芸術でもあり、職業でもある手法を日本国内のみならず、世界に対して研究の対象とする事は、あん摩、マッサージ、指圧という曖昧なものを技術的、医療的に評価可能な「学問の領域」に持ち上げることにつながりはしないか?と考え続けています。しかしながら妻と趣味の様に始め、友人と語り合いながら行っていた初期の段階から、去る7月23日に(社)神奈川県鍼灸マッサージ師会第33回学術大会で報文として発表し、この研究が我が国のあん摩マッサージ指圧の検証に役立つ可能性を矢野忠先生よりご指摘いただき、いよいよ私どもの研究は個人的なものではなく、多くの皆様に開かれ、ゆだねられる物になりつつあると考える様になりました。

 この度は、私的であった研究会を国内の多くのご熱心な研究者様のお力をお借りしながら、全国にネットワークを広げ、より多くのあん摩マッサージ指圧研究を行い、この手法を啓蒙し、普及することを実現致したいと考えております。

 当設立趣意書を御査読頂き、ご賛同賜りますよう、謹んでお願い申し上げます。

平成18年9月吉日

日本あん摩マッサージ指圧研究会

発起人 世話人 長谷川尚哉

設立趣意書pdfファイル  入会申込書pdfファイル



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